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CPQの製造業の事例まとめ ~メリットや効果を業種別にご紹介~

  • 共動創発事業本部
  • 2024年5月21日
  • 読了時間: 9分

更新日:2025年12月24日



 CPQの製造業の事例を詳細にまとめました。


CPQは顧客要求に適した製品仕様から価格設定、見積書の作成などの一連の業務を支援するITソリューションとして注目されています。


本記事では製造業の代表的な事例を紹介し、CPQがいかに企業の営業効率化や顧客満足度の向上、DX推進に役立つかを解説します。



目次


     B2B製造業向けのCPQに関するPDF資料     


CPQシステムに関して以下のようなPDFがダウンロードできます。



CPQ(Configure,Price,Quote)とは?


CPQ(Configure, Price, Quote)は、Configure(仕様選定)、Price(価格算出)、Quote(見積作成)の頭文字をとった略称です。


CPQは、顧客要求に適した製品仕様を作成し、製品仕様に対して一定ルールに基づき価格を設定した上で、見積書や仕様書の作成までの一連の業務プロセスを支援するシステムです。

 


CPQには「製品仕様の確定」、「正確な価格計算」、「見積書の自動作成・管理」などの機能が備わっており、「営業の即戦力化」「見積もりの透明性や品質向上」「契約までのリードタイム短縮」などの効果が期待できます。


営業力強化や受注プロセス変革を目的としています。

 

 



CPQの導入背景


従来、日本の製造業では属人性の高い「対面営業」を重視してきましたが、見積作成の業務で様々な問題が生じていました。


例えば、設計や生産部署への問い合わせによる見積回答の遅れや、標準仕様から外れた特注要求への見積もり対応、営業の属人的な判断による不備、手作業による見積書作成の煩雑さなどがあげられます。


さらに営業の人材不足も問題に拍車をかけています。

 


日本の製造業が個別の顧客要求に時間をかけて対応する受注スタイルを変革できない一方で、グローバル市場では「製品仕様の標準化」やマーケティングやセールス領域での「IT化の促進」によって効率化が進んでいます。


日本の製造業が世界でビジネス展開していくには、この古くから続く営業スタイルや販売モデル改革の遅れが課題となっています。

 


また、製造業では生産性向上のために「生産現場の効率化」が進められてきましたが、現場での改革は限界に達しつつあります。


企業が売り上げや利益を拡大しさらなる成長と競争優位性を獲得するには、新規販路の開拓や販売チャネルにデジタルツールを活用して、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進していく必要があります。


このような背景から、CPQ導入の必要性が高まっているのです。

 



CPQの製造業の業種別事例


ここで、製造業でCPQを活用している事例を業種別に紹介します。

 


電機機



横河電機では、グローバル市場での事業拡大を支える全社改革の一環として、標準品の組み合わせによる受注方式を採用し、従来の「すり合わせ型製品」から「組み合わせ型製品」への変革に取り組んでいます。

 

同社は製品を構成するユニットレベルまで分解し、これらを組み合わせた際の特性を管理する「組み合わせ製品」の考え方を導入しました。


また、顧客の要求仕様を入力することで、適切な製品の組み合わせを自動で選定する「セールスコンフィギュレーター」を構築しています。

 


このセールスコンフィギュレーターにより、営業担当者は技術者に問い合わせることなく、標準品の組み合わせで顧客要求に対応できるかを判断できるようになりました。


導入効果として、「特注対応の比率低減」「オーダー品質の向上」「リードタイム短縮」などを実現しています。

さらに、製品の組み合わせによる新たな価値提案を通じて、今後はソリューション型ビジネスへの展開も視野に入れています。

 


■ 産業機械



NGKフィルテックが取り扱う製薬業界向けの製薬用水製造設備は、極めて高い品質が求められます。


見積・積算業務には設計要素が必要となるため営業担当者では難しく、全ての見積もりは技術者が顧客ごとの要望・課題を的確に把握し、細部にわたる要求に対応しながら行う必要がありました。


そのため技術者の負荷は大きく、さらに近年の引合・受注案件数の増加により積算業務の効率化は急務でした。

 

そこで、見積対応を営業で完結できる仕組みを目指しCPQの導入を決定、属人化していた設計ルールを統一し、1年で仕組みを立ち上げました。


この結果、これまで技術に依頼していた見積・積算を営業でできるようになり、数週間かかっていた見積回答も翌日には提示可能となりました。

同時に技術部門の見積・積算業務が大幅に削減しました。


CPQの活用によって、技術部門の業務効率化と見積回答リードタイムの大幅短縮による顧客満足度向上が実現しました。

 

 


130年以上にわたり日本の計量技術をリードしてきたイシダは、計量から包装、検査、搬送までを一貫して提案するトータルソリューション企業です。

 

 イシダの装置は、ほとんどカスタマイズが前提となっており、ベースとなる機種に対し、オプションや周辺機器、設置環境、ライン構成などの要素が加わることで、案件ごとの仕様が大きく異ります。


そのため、見積書作成や受注処理に時間がかかっていました。

営業と設計の間での情報のすり合わせや確認作業が繰り返され、手戻りも少なくありませんでした。

 

製品構成の属人化と業務の非効率を解消するため、イシダはCPQを導入し、営業コンフィグレーターと設計コンフィグレーターを連携させる仕組みを構築ました。


営業コンフィグレーターは、営業担当が顧客とのやり取りを通じて製品構成を導く仕組みであり、一方、設計コンフィグレーターは、営業が確定させた構成をもとに、設計が製品図面や部品構成(E-BOM)を展開していく際に活用されます。


両者をスムーズに連携させることで、営業フェーズから設計・製造までの一気通貫のプロセスが実現しました。

 

現在は、国内すべての営業担当者がこのCPQシステムを活用しており、見積作成業務の精度とスピードが大きく向上しています。

 



中北製作所は、船舶や発電所、製鉄、化学など多岐にわたる産業分野で活躍するバルブのプロフェッショナルメーカーです。


その高い専門性から、見積もりには顧客との技術要素のすり合わせが必要であり、生産方式は顧客の仕様に合わせて一つひとつを製造する多品種少量生産でした。

 

顧客の個別要求に対応することが強みである一方で、設計部門の受注支援業務の負荷が大きく、また顧客の急な注文にも柔軟に対応できないなどの問題もあり、受注拡大に向けた生産性向上は大きな課題でもありました。


営業と設計が共同で行っていた見積もり作成の流れを見直し、CPQを活用することで営業は顧客が求める仕様を直接システム入力し、営業部門で自己完結して見積もりを提示するという新たなプロセスを構築しました。

 

これにより、見積もり回答の迅速化が顧客の信頼と満足度向上につながると同時に、設計部門の受注支援業務の半減も実現しました。



 工作機械



CNC自動旋盤のリーディングカンパニーであるシチズンマシナリーは、顧客への付加価値向上を目的に、顧客接点領域における業務プロセスのデジタル化に目を向け、CPQを導入しました。

 

同社が扱う製品は数十種類ある機種ごとに100種類以上のオプションが存在し、組み合わせは非常に複雑です。また、顧客固有の要件も多く、都度カスタマイズ設計で対応していました。


見積もり回答に時間が掛かかるだけでなく、営業による仕様選定ミスによる製造からの手戻りも発生していました。また、安易なカスタマイズ対応で設計負荷も増大する一方でした。

 

CPQを活用することで、仕様確定・見積回答期間が半減、また提案品質も向上し、顧客対応力が強化されました。また、カスタマイズ要求は過去の類似設計を流用することで、設計負荷の削減にも成功しました。


住宅



住宅設備を手掛けるLIXILは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)空間のデザインを3Dでシミュレーションできるウェブツール「LDKデザインシミュレーター」を提供しています。


利用者はあらかじめ用意された空間イメージや間取りから好みのものを選択し、ドアや床、キッチン、壁などの各パーツを、LIXILの商品の中から自由に組み合わせてカスタマイズ可能です。


3Dでリアルな質感を再現しているため、施工後のイメージを体感しながら理想のインテリアを検討できます。

 

完成した空間イメージは画像としてダウンロードできるほか、使用した商品の一覧をPDFで出力することも可能です。

シミュレーション結果に紐づく「保存番号」を発行して共有することで、家族やショールームのコーディネーター、施工業者などの関係者が同じ空間イメージを閲覧しながら打ち合わせを実施できます。

 

このLDKデザインシミュレーターは、エンドユーザーの理想的なLDK空間づくりを支援するとともに、関係者間の円滑なコミュニケーションに貢献しています。

 



導入事例集のダウンロード

 

 



まとめ


CPQは営業活動における一連の業務を支援し、製造業における「営業活動の効率化」と「属人化」の課題解決に大きく貢献します。


グローバル市場での競争が激化する中、日本の製造業がこれからの時代を生き抜くには、営業活動のDX推進が不可欠です。

 


CPQはその中核を担うソリューションであり、自社の強みを活かした活用方法を検討することが重要になります。


本記事で紹介した先進的な取り組み事例を参考に、CPQの活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。

CPQを起点に「営業改革」や「販売モデル変革」に取り組み、自社の変革を推進していきましょう。




     B2B製造業向けのCPQに関するPDF資料     


CPQシステムに関して以下のようなPDFがダウンロードできます。



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Fleacia CPQイメージ


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